| 日本で最初の炭鉱技術者として石炭産業をリードした高取伊好(1850〜1927)の邸宅は、唐津城や海岸にも近い、情緒あふれる石垣の通りに位置する。 約2300坪の敷地に、大正7年建造の居室棟と明治37年建造の大広間棟からなる旧高取邸。大広間棟の中心をなす能舞台は、日本の邸宅に組み込まれたものとして現存する国内唯一のものといわれている。一方、唐津湾を借景にした大広間やランプの淡い間接照明など目立たないところにこそ上質な意匠が施され、随所に伊好の美学が感じられる。それぞれ個性的な杉戸絵や動植物を描いた欄間、アールヌーボー調のシャンデリア、今では見られない屈曲したガラス窓、そしてそこから見える庭の景色までもが趣ある作品となっており、視線をどこに移しても芸術作品として鑑賞できる面白みが特徴だ。
■旧高取邸 唐津市北城内 5-40 TEL:0955-72-9171
開館時間 9:30〜17:00(入館16:30まで)
入館料 大人 500円 4歳〜15歳未満250円
http://www.karatsu-kankou.jp/index.html |